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Posted by ミリタリーブログ at

2019年11月15日

新人スタッフ、ルイケです!

冬が始まる前、晴れだった。

二ヶ月程前に男が消えた。

男は「てっしー」と呼ばれ、皆に愛されていた。
恰幅がよく笑顔が可愛いアンチクショウである。

彼のものであったこのデスクを受け持つことになったのはつい先日のことであった。
イベントの度に売り子を手伝っていた私を社長が拾ってくれたのだ。
私は二つ返事、このデスクの主となったのだ。

稲毛の駅をさまよい歩き、へちゃもこになりながら事務所に流れ着いた。
途中おばあちゃんに道を尋ねたら
「そこの蚊柱を右」
と教えられた。事実、そうだった。


話を戻そう

てっしーと私は旧知の仲である。
彼と最後に会ったのは世紀末のあたりで、彼はボロボロの衣服の上に反射ベストを纏い
誘導棒で奴隷を一直線に並べては散らすという遊びにお熱であった。
小型の屋台を引っ張りまわし、韋駄天の如き動きでジャンクを漁る。
そういう妖怪?と聞かれたら私は頷くほかない。妖怪奴隷並べ。
彼は朝日と共に熱気球で帰宅していた。
後光を背負った彼の微笑みは世紀末においては信仰の対象になり得るほど神々しく、母性すら感じた。

その前は高速道路。
私は大型バイクにまたがり、彼はサイドカーに鎮座。
頬を叩く風が気持ちいい、夏の陽気だった。
「Fカップ!!!Fカップ!!!!」
ともろ手を挙げ大はしゃぎしている彼。ほとばしる笑顔がゴーグル越しにでもわかる。
そんな彼を微笑ましく想う。夏とバイクと首都高。ああ、最高だ。
私はアクセルをかけつつ、サイドカーを切り離した……。

サバゲーでも、彼は良き友人だった。
僕が
「カバー!」
と声を張り上げれば、フィールドの対角に居たって駆けつけてくれる。

「助かったぜ……」
「いいっていいって。それより昼は奢りな?」
「生きて帰れれば、な」
「12時と3時と6時と7時の方向!」
「あああああああああ!!!!!!!」
「ママ!!!!!ママー!!!!!!!!!」
「あああああああああ!!!!!!!」


そんなアンチクショウ。
愛すべきてっしーは、消えた。

その謎を解き明かすべく、私はアマゾンの奥地に飛んだ。(アマゾンとは千葉県の意である)

私の名前はルイケ。今日からSFAのスタッフ。
彼の意志と共に。
以後、よろしくお願いします。  

Posted by SFA公式 at 19:21Comments(0)インフォメーション